2008年01月22日

和宮(かずのみや)_01

和宮(堀北真希)は弘化3 (1846)年、仁孝(にんこう)天皇の皇女として生まれた。母は天皇の妃の一人、典侍(ないしのすけ/すけ/てんじ)橋本経子(つねこ/若村麻由美)で、のち仏間に入って観行院(かんぎょういん/若村麻由美)となる。

仁孝(にんこう)天皇には多くの皇妃がいて、その間に7男8女を儲けていたが、多くが早逝して、成人したのは敏宮淑子(ときのみや すみこ)内親王。と第四皇子統仁(おさひと/東儀秀樹)、それに末子の和宮(堀北真希)の3人だけだった。

和宮(堀北真希)は「皇女和宮」といわれるが、正式には「第八和宮親子(ちかこ)内親王」または「和宮親子内親王」という。仁孝(にんこう)天皇自身も、和宮(堀北真希)の誕生見ることなく、同年に病死している。和宮(堀北真希)は父の死後、この世に生を受けた。
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和宮(かずのみや)_02

古代からの宮中のしきたりとして、皇女は懐妊すると実家へ戻って出産する。産の血の穢れを忌み嫌ったためだ。典侍(ないしのすけ)橋本経子(つねこ/若村麻由美)も父の権大納言橋本実久(さねひさ)邸で出産した。

その後、和宮(堀北真希)は有栖川宮(ありすがわのみや)との婚礼準備のため、桂川の桂宮(かつらのみや)に移ることになる。15歳までこの桂宮(かつらのみや)で祖父実久(さねひさ)に、祖父の死後は伯父実麗(さねあきら)に養育された。

皇妃に生まれた皇子や皇女は、誕生後、数カ月、遅くても5、6歳になると、生母に連れられで参内し、天皇に対面する習慣がある。しかし、東宮(とうぐう/皇太子)以外は宮中で育てられる例は少なく、多くは生母の実家で養育されるので、和宮(堀北真希)の場合が特別ではない。しかし、誕生前に父を失ったことは、その後の和宮(堀北真希)に不幸な悲劇の影を落とすことになる。
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2008年01月23日

和宮(かずのみや)_03

和宮(堀北真希)にはひとりの姉と、ひとりの兄が残っていた。だが、姉敏宮(ときのみや)は生母が異なり、27歳も年上ということもあり、親しみにくかった。兄の統仁(おさひと/東儀秀樹)宮は父の跡を継いで即位した後の孝明天皇(東儀秀樹)だが、やはり腹違いであり、15歳も年長だった。

しかし、幸い兄の孝明天皇(東儀秀樹)は、たったひとり残った和宮(堀北真希)に心を配った。そのひとつが、有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)親王との婚約だった。

当時、歴史上の天皇にはそれぞれ多くの皇子皇女が生まれたが、皇位を継ぐ皇子は別として、その他の皇子の場合、世襲皇族の養子に入るのは幸運で、多くは断髪出家して法親王(ほっしんのう)になった。

皇女方も伏見、桂、閑院、有栖川(ありすがわ)の四宮家か、近衛(このえ)、鷹司(たかつかさ)、九条、二条、一条の五摂家へ降嫁(こうか)した。それらの九家に似合いの相手がいない場合は尼寺に入って生涯を終えるのが普通とされ、それ以外のやり方は許されなかった。
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和宮(かずのみや)_04

天皇の仲立ちで和宮(堀北真希)皇女と熾仁(たるひと)親王との間に婚約が取り決められたとき、和宮(堀北真希)は6歳、親王は17歳だった。早婚の当時としてはそろそろ配偶者を迎えてもおかしく親王だったが、6歳の婚約者はいかにも幼く、あるいは有難迷惑だったかもしれない。

しかし和宮(堀北真希)としてはこれで一生埋れ木で過ごす恐れがなったことになる。当の和宮(堀北真希)は、まだ幼くて何とも思わなかっただろうが、母の観行院(かんぎょういん/若村麻由美)は喜び安堵したことだろう。

5歳の和宮(堀北真希)は、親王の父有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみやたかひと)親王から習字の手ほどきを受けた。6歳になると、親王から直に和歌や漢詩を学び始めた。和宮(堀北真希)の終生の心の支えだった和歌は、婚約者が初めて伝授されたものだった

内では、母観行院(かんぎょういん/若村麻由美)や祖父実久(さねひさ)らの慈しみを受け、外では、兄の天皇からの厚い庇護を得て、和宮(堀北真希)は父のない寂しさも忘れて幸せだった。やがて執り行われる親王との婚礼を胸に描きながら、少女らしい日々を過ごしていた。
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